清酒 月不見の池
製造者 猪又酒造株式会社
精米歩合 60%
アルコール分 15度
購入価格 790円税別/720 mL
今回は新潟県糸魚川市の日本酒、月不見の池(つきみずのいけ)です。猪又酒造が目指すのは、一口目より二口目、二杯、三杯と、飲み進めるにつれ美味さが増す酒、日本酒の本質は外さない酒造り。
今回飲んだのは清酒 月不見の池です。名前の由来である月不見の池は、小さな池を囲んだ美しい藤の花が夜空を覆うことで美しい月を隠してしまうことから呼ばれるようになったのだとか。鬼〇の刃にそんなシーンありそう。
新潟に帰省した際、純米でも吟醸でも並んでいた売り場の中で、あえて選んだ普通酒。「普通酒こそ 美味しく 麗しく。」との思いで変わらず造られてきた、不動の定番酒。普通酒ながらも、酒米100%(五百万石と高嶺錦のようです)、酒米は全量を蔵人が栽培、精米歩合60%と吟醸並みの磨き。ここまで力を入れている普通酒だからこそ、あえて選びたくなる(売り上げに貢献していない件はすみません)。
本日9/21は十五夜、中秋の名月となります。私は月よりぽんしゅ。月を見ていない中で飲む月不見の池。
今回は常温とぬる燗にてそれぞれ。
まずは常温から。今日はお猪口中心で飲みましたが色確認のためグラスに注ぎました。思った通り、透き通った透明無色。この1杯以外はすべてお猪口にて(下写真)。
華やかな香りのようなものはほとんどなし。飲んでみると、始めにわずかな甘味、そこから旨味、苦味と移り変わっていき、キレ良く流れていく淡麗。辛口寄り。特別にとがった個性はないものの、だからこその飲み飽きない美味しさ。自然と一杯、もう一杯...。安定の美味さ。
ここで今日のおつまみ紹介。今夜は十五夜、中秋の名月とのことで、月見団子...ではなく里芋の煮転がし的なもの(レシピ不在)。月見団子風に盛ったものが左下。家に帰ってから十五夜ということに気づき、家にあった冷凍里芋で即興調理、その割にはよく合う。ついでにお猪口は安田瓦で作られたTSUKI。中秋の名月なので「月」づくし。
月見団子風と言いましたが、古くの十五夜は芋名月とも呼ばれ、ちょうど収穫時期の里芋やサツマイモなどが供えられていたとか。月見団子は日本の稲作文化として里芋に似せて供えられたようです。むしろ月見団子の方が里芋風なのかも。個人的には酒のお供には団子より里芋です。
そんなこんなしているうちに、3合ほど飲んでしまったので、ラスト1合ほどはぬる燗にて。
先ほどの冷やよりも、米のふくよかさとアルコール感がわずかに香ります。吟醸酒のような華やかさはない、だけども飲み飽きないという点ではむしろ手が伸びてしまう良い香り。
味は、冷やよりも旨味が感じられます。アルコールの揮発感も増し、のどごしの刺激がわずかに表れます。暖かい料理、今回の里芋と合わせるならぬる燗の方がbetterかも(ただし里芋は既に食べきった)。ぬる燗で増した味わいも心地よいものです。惜しむらくは今日がそこまで涼しくないこと(25℃くらい、1か月前からすれば贅沢な発言かも)。
冷やでも燗でも美味しい。結局のところ一晩で飲み切ってしまいました(家飲みで4合飲み切ったのは久しぶりかも)。 飲み飽きることなく、ついつい手が伸びてしまう月不見の池。「今日は十五夜」というノリも大切なのかもしれません。
「普通酒こそ 美味しく 麗しく。」の思いの通り、ついつい手に取ってしまいたくなる普通酒。水よりもスルスルいけてしまう。純米酒、吟醸酒にこだわるのも良しですが、普通酒に力を入れてくれる酒蔵は応援したくなるものです。
猪又酒造では「サビ猫ロック」などの銘柄も出しております。酒と音楽と日本酒を愛するすべての人々に捧げる「サビ猫ロック」、気になりつつも飲んだことがないのでいずれ...。
参考サイト
猪又酒造株式会社(HP)
https://www.tsukimizunoike.co.jp/
↓定番酒、月不見の池。飲み飽きない、美味い普通酒としておすすめ。
月不見の池 普通酒 720ml(4合)猪又酒造【日本酒/清酒/辛口/淡麗/五百万石/高嶺錦/地酒】 | ||||
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↓酒と音楽と日本酒を愛するすべての人々に捧げる「サビ猫ロック」、気になる。
【2021】「サビ猫ロック 黒サビPHASE1」720ml(4合)猪又酒造【日本酒/清酒/特別純米酒/辛口/濃醇/五百万石・越淡麗/地酒】 | ||||
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↓月が綺麗な夜にピッタリ?な酒器、TSUKI。安田瓦で作られています。
安田瓦 TSUKI Cup45 | ||||
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