清酒 甘雨
製造者 株式会社 越後醸造場
アルコール分 15度以上16度未満
購入価格 不明/180 mL(200円前後?)
今回は新潟県新潟市北区の日本酒、甘雨です。越後醸造場は越後平野の北部に位置する蔵です。新潟でとれた新鮮な酒造好適米と五頭山の豊かな伏流水の恵を受け、「心に響く酒」を目指して醸し続けている蔵とのこと五頭山は小学生の頃登山でいった思い出。この蔵の銘柄として、越後清酒として全国で販売している越乃八豊(こしのはっぽう)と、創業以来のロングセラーである甘雨(かんう)の2つを主に展開しています。
今回飲んだのは清酒 甘雨です。前々回と同様、普通酒のカップ酒です。新潟のビックカメラで買ってきたらしいシリーズ。新潟県外では売ってないかも。甘雨というのは、天の恵みとされる「甘露の雨」という言葉からきているようで、また明治維新の際、北辰隊の隊長として活躍した遠藤昭忠の雅号「甘雨」からとっているようです(蔵近くの開市神社に祀られています)。カップには「甘雨」の文字が中央に書かれたシンプルな青いラベルと、瓶に直接プリントされた黄色い花の植物。瓶の形状も単純な円筒状ではない、デザイン性のある形のため、飲んだ後も花瓶などインテリア的に使い道がありそうなカップです。
見た目は透き通った透明。気持ちこの前の宝山より透明。
今回も常温で飲み切りました。カップ酒はノープランで戸棚から雑に持ってこれるのが良いところ。
香りはほとんどなく、少しアルコールを感じる程度。
普通酒らしい米の旨味や、甘味があるものの、宝山のカップに比べると控えめといった印象。飲み始めから喉奥まで流れていく中で旨味とほどよい苦味が順に抜けていきます。最後にグイっとアルコールの苦味、が来たかと思えばスッとすっきり消えていきます。
「甘雨」だから甘いお酒というわけではない。
米らしい旨味がありつつのほどほどの辛口。ラベルのようにさわやか、すっきり。淡麗辛口寄りの酒として料理と一緒にかる~く飲みたいタイプです。
この日は米をちょうど切らしていたので、米の代わりとして煮物と一緒に飲みました。
ところで、越乃八豊のデザインは新潟の県草木である雪椿とHPに記載されているが、甘雨については見つかりませんでした。では、瓶に描かれている植物、花は何なのか、飲みながら考えていました。土地柄や「甘雨」という名前に関連しそうな植物を探していたところ1時間以上が過ぎていました。結局分からずじまいなのですが、考えていた内容をただ忘れるのでは時間を無駄にしたような気になるので、考えていたことを書き連ねてみます(そしてさらに時間を無駄にする)。
--------------------無駄な労力だった植物の考察--------------------
まず絵を見ると、中央に緑の細長い葉(披針形)が大量に生い茂り、その周囲に黄色く小さな花びら4枚の花が咲いている。ここで疑問なのは、この葉と花が同一の植物なのか、2種類別々の植物なのかである。現実として葉の外側に花が咲くことは考えにくいため、同一の植物をデザイン上の都合で別々に描いたか、単に別々の植物なのかは両方が考えられる。
次に花に注目すると、黄色で花びら4枚の花である。そのうちで新潟市北区にある福島潟では菜の花が有名であり、花びらが4枚という点で一致する。ただし、葉の形は描かれているものと異なるため、その場合は葉が別の植物によるものと考えられる。
別の視点として、細長い葉に注目してみる。細長い葉をもち、かつ「恵みの雨」に関連しそうな春や秋の植物としてメジャーなものを考えると、アヤメやスイセンといった植物が浮かんだ。花は様々な色が存在し、黄色である品種もそれぞれ存在する。ただし花びらの数が一致しない(3枚)。
花びらが4枚の黄色い花で、かつ細長い葉をもつものを探してみると、待宵草が挙がる。名前のように夜になると花が開くという、意味ありげな花である。ただし、イラストと比較すると葉に対して花が大きいこと、この日本酒のイラストにわざわざ選ぶ理由が分からないことから、なんか違う気がする。
--------------------無駄な考察おわり--------------------
結局としてわからずじまいのままです。菜の花+何か別の植物の線が強いのかな、と思ったところで諦めました。
普段飲みの食中酒として、そしてインテリアとして?楽しめるお酒でした。
この植物が何か知っている方がいたら教えてほしいです。
参考サイト
新潟の地酒を手造りでお届け|越後酒造場WEB|(HP)
↓純米酒のカップは可愛らしいキャラクター。国の天然記念物オオヒシクイ「クイクイ」。
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