2022/01/10

【日本酒備忘録33】御前酒 1859

 10月末から備忘録更新を怠けていたので、しばらくは溜まってる写真やメモの整理・・・。

今回は10月末に飲んだ日本酒です。時系列的には前回の鬼太郎カップの前に開栓、ハロウィンをまたいで11月前半まで飲んでいました。

御前酒 1859 (純米酒)

製造者    株式会社 辻本店

精米歩合   65% 

原料米    岡山県産雄町米100%使用 

杜氏     辻 麻衣子(備中杜氏)

アルコール分 16度

購入価格   税込み1540円/720 mL


今回は岡山県真庭市勝山の日本酒、御前酒です。辻本店(つじほんてん)さんは1804年(文化元年)創業、美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘を受けていたとのこと。平成19年より、岡山県初の女性杜氏である辻 麻衣子氏が酒造りを行っており、前杜氏の味「コクがあって、なおかつキレのよい酒」を引き継ぎながらも、さらに「なめらかさ」を求めているとのことです。

今回飲んだのは御前酒 1859です。酒米「雄町」の歴史が始まった1859年を冠しております。山田錦や五百万石などを含む多くの酒米のルーツといわれる「雄町」を、生酛造りの原型といわれる古代製法「菩提酛」で醸したお酒となります。

菩提酛は、室町時代の書物に記載されている酒母の製法。酒母造りのうち、現代の日本酒の多くは乳酸添加(速醸酛)や乳酸菌育成(生酛, 山廃酛)をするのに対し、菩提酛は、仕込み水として自然界の乳酸菌によって酸性となった「そやし水」を使用する製法とのこと。

冷蔵庫から出した冷酒の状態から、室温にかけてチビチビと。

色は淡い黄色。濃厚そうな見た目とは裏腹に、香りは思っていたよりも控えめ。甘酸っぱい酸味を帯びていそうな香りが少し。

飲み口は、舌に絡まるような甘み、酸味。酒自体に粘り気はない、水と同程度の流体なのだが、飲んでみると舌の上に留まり続けるのかと思える。喉を抜けるときに苦味を感じつつ、甘酸っぱい余韻が残る。

飲み口から甘味酸味のインパクトを感じつつ、飲み込んだ時の苦味を境にほのかな余韻へと切り替わる。余韻はそこそこ残り、別の味、特に塩気を求めて料理に手が伸びる。意識してはいないが、残る酸味を和らげたい故の塩気を求める行動な気がする。

フルーツ感はあるけど、フルーツ+何かトッピングされて盛り付けられてる感。普段飲んでいる日本酒と比べた時の違いとして挙げるならば、おそらく乳酸。考えてみれば、舌への絡まり感といい、飲み込んだ後の余韻といい、どこかカルピスやヤクルトのような面影を感じる。果実そのものというよりは、フルーツ入りヨーグルトの方が近いかも。

かといって、甘い酸っぱいだけではなく、アルコールの苦味が良いアクセントとなっており、飲み口〜飲み込む瞬間〜余韻の波がはっきりしている。

開けたときは、シュワシュワとまでいかないが、わずかにガス感。個人的にはあまり炭酸ジュースなどが好きでないため、飲んだ量以上に腹の中に溜まる感覚。


一口一口の飲みごたえあり。一方でスイスイ飲むよりも、食後のデザート気分で1.2杯飲んだら満足してしまうのか、無くなるまでの期間はいつもより長め。個人的な好みの問題もあるかもしれないが、何杯も飲むと疲れそう。料理と合わせるイメージは薄かった。

故に、今回は食中ではなく、毎晩の食後に1杯ずつ。塩気は欲しくなったのでチーズと一緒。

 

初めて飲んだ菩提酛、乳酸などの味わいが特徴的でした。普段は淡麗辛口をよく飲むためか、スイスイ消費とはならず、いつも以上に開栓から飲み切るまで時間がかかってしまいました。個人的には、家で4合瓶以上を置くよりも外で1杯飲むくらいが個人的にはちょうどいいかと思いました。

 

参考サイト 

株式会社 辻本店(HP)

https://www.gozenshu.co.jp/


 上記日本酒は特約店限定とのこと。

↓は定番の商品、純米酒。辻本店さんは特に雄町にこだわりとのこと。

御前酒 純米 美作 720ml 辻本店
by カエレバ

0 件のコメント:

コメントを投稿

【ポケモンSV×arduino06】道具プリンター乱数自動化(藍の円盤)

 ※本記事は、ポケモンSVの藍の円盤(DLC)にて、 道具プリンター を決まった日時に起動することで 特定のアイテム、ボールを狙って量産する操作を自動化 するプログラムについて解説した記事です。ポケモンSVの操作をArduino Leonardoで自動化しております。 本記事の内...