鳥海山 純米吟醸生酒 花ラベル
製造者 天寿酒造株式会社
アルコール分 17度
酸度 2.2
日本酒度 +1.7
精米歩合 55%
使用原料米 天寿酒米研究会 契約栽培酒造好適米(秋田酒こまち)
購入価格 1485円税込/720 mL
今回は秋田県由利本荘市の日本酒、鳥海山です。天寿酒造は、秋田の名峰、鳥海山の自然に抱かれた街で、鳥海山の万年雪が生み出す伏流水を使用した酒造りをしております。「酒造りは、米作りから」ということで、使用している原料米の秋田酒こまちと美山錦は、「自社の使用する酒米は地元で確実に確保する」という信念のもと、すべて「天寿酒米研究会」で栽培しているとのことです。
今回飲んだのは鳥海山 純米吟醸生酒 花ラベルです。桜の花びらが描かれたピンクのラベル、春酒です。春らしいフレッシュな無濾過生原酒。調べてみた感じ、使用している米は秋田酒こまちのようです。
ラベルには「春宵一刻」の文字。これは「春宵一刻値千金」(しゅんしょういっこくあたいせんきん)という漢詩の一部を略したものであり、「春の夜のひとときは、千金にも換えがたいほど趣深い」という意味なのだとか。まさに春酒・・・。飲んだのは8月、ガッツリ夏。夏の暑さの中でも心の中はぽかぽか穏やかな春・・・というわけではなく、単に忘れてただけ。美味しく飲めればそれでいい、と開き直ります。
香りは芳醇華やか、春酒らしいフレッシュなみずみずしいリンゴ系の香り。
吟醸酒の特徴として、吟醸香と呼ばれる華やかな香りが挙げられ、その主な成分として、
・カプロン酸エチル(リンゴ、洋梨などのみずみずしい甘味酸味の香り成分)
・酢酸イソアミル(バナナやメロンなどの濃厚な甘味の香り成分)
の2つが主に挙げられます。最近飲んだ日本酒の多くが後者にばかり感じられ、嗅ぎ分けられているのか不安になっておりましたが、そのような中で今回の鳥海山は確証できるほどのリンゴの香り、圧倒的前者でした。
味は、甘味と酸味が際立ちます。春らしい甘酸っぱいさわやかな味。無濾過生原酒、アルコール度数も17度あるはずなのですが、まったくアルコールの濃さや飲みにくさのようなものは感じません。香りの印象も相まって、リンゴジュース、あるいは低アルコールのリンゴリキュールみたいな飲みやすい味わいです。アルコール17度、ある意味レディーキラーのような危険な味わい。
後味は結構すっきりしているため、枝豆や刺身のようなあっさりとしたおつまみや料理に合わせやすいと思います。 ちょうど枝豆のシーズンに前回のお酒があまり合わなかったので、ほぼ同時期に開けて並行して飲んでおりました。
開封した日は、焼き鳥(塩)風に焼いた鶏もも肉、ナスの炒め物、枝豆といただきました。後日に餃子、チーズなどと一緒に。単純な淡麗とも少し違う気はしますが、すっきりしているのであっさり系のおつまみにも良く合います。料理の味を邪魔しない爽やかさなので、ご飯のお供になりそうなおかずの多くとマッチすると思います。上記のような料理に合わせるのであれば、燗にするよりは、常温以下、冷えた状態で飲むのが良いと思います。
夏に飲む春酒でしたが、季節に関わらずスイスイと飲みやすい美味しいお酒でした。淡麗好きな方にはおすすめ。ただしアルコール度数は低くないので、アルコールが強くない方は飲み過ぎないようにお気を付けください。
参考サイト
天寿酒造オンラインショップ
上記で紹介した日本酒は春酒です。
以下↓は通常の「天寿」や「鳥海山」となります。
天寿 旨口純米酒 720ml [天寿酒造 秋田県 OKN] | ||||
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天寿酒造 純米大吟醸 鳥海山 720ml | ||||
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