苔むした日記帳: 【日本酒備忘録14】純米原酒　カワセミの旅

今回は、オンライン新潟SAKE祭りの返礼品の1本。（他数本は既に飲んで下書きしているものの、飲んだばかりのこちらから記録）

純米原酒　カワセミの旅

製造者　　　　高橋酒造株式会社

アルコール分　14度以上15度未満

精米歩合　　　70％

購入価格　　　クラファン返礼品/300 mL（定価880円税込）

今回は新潟県長岡市の日本酒、カワセミの旅です。といっても今回の「カワセミの旅」は、2018年に解散という形で閉じた酒蔵、新潟市の越の華酒造から、高橋酒造が製造販売権を継承する形で2020年に復活した日本酒となります。

そのような経緯で復活した「カワセミの旅」の特徴は「チョコレートに最も合う日本酒」。フランスのショコラティエに認められたとのことです。チョコレートやチーズなどと合う、「異端児」な日本酒とのことです。

冷蔵庫で冷やして、ワイングラスで飲みました（日本酒用にワイングラスが欲しいこの頃）。マスカットのような香り、香りから既に甘口ワインのような感覚。飲んでみると感じるデザートワイン感。とにかく甘い、それでいて酸味、米の旨味もありフルーティーな仕上がり。飲んだ後は甘味などがスッと消えていくため、くどさは感じられません。

とにかく言えるのはデザートワインに近い感じで、食後に飲みたいと感じるお酒。たしかに日本酒ではあるのだけれど、どこか日本酒じゃないベクトルの上品さも感じられます。今でこそ'sake'で海外の人に伝わる日本酒だが、'rice wine' って紹介しても問題ないかもしれない(普通の日本酒だと'wine' とはまた違うよね感。餅を'rice cake' という違和感と同じ。)。「ワイン」らしく、お猪口ではなくワイングラスで飲みたい。家には安物グラスしかないので、良いワイングラスが欲しくなってきます。

合わせるおつまみとして、SAKE祭りの利き酒コーナーでは味の濃い料理、塩気の強い料理として和食も合うとのこと（一応和食コースペアリングセットの1本）。でも個人的にはやはり食後のデザートワインとして、おすすめされるチョコレートやチーズと一緒に飲みたいと感じました（なお飲んだのは昼食後）。

普段は家にあるもの、アドリブでおつまみを用意するのですが、今回は一応、事前に合いそうなものを用意しておきました。通常のキットカット、ビターチョコのトッポ、ラムレーズン入りのチーズデザート。ただし数日前、疲れていた時にビタートッポを食べきってしまったので残りの2つだけ。

キットカットは、合わないというわけではないものの、個人的にはおつまみとして甘すぎるという感想。ミルクチョコレートの甘味が勝ってしまい、甘味以外を含む酒の個性、上品さが薄まってしまう印象。おそらくミルクチョコレートよりはビターチョコレートの方が合います。