大那 特別純米 夏の酒 蛍
製造者 菊の里酒造株式会社
アルコール分 15度
精米歩合 55%
使用米 ひとごこち(栃木県那須産)100%使用
今回は栃木県大田原市の日本酒、大那です。菊の里酒造は慶応2年(1866)創業、那須高原の南端にある蔵となります。数々の歴史的遺産を有する古墳の里であり、また那珂川とその支流である箒川や蛇尾川という3つの川が流れ、あちこちで清水や湧水が見られる環境のようです。
今回飲んだのは大那 特別純米 夏の酒 蛍です。大いなる那須の大地のようなスケールの大きい蔵にしたいとの思いを込められた「大那」、今回はその夏酒となります。蔵裏の小川にも毎年蛍が飛び交うようで、ラベルには暗闇の中でほのかに光る蛍が描かれております。地元の酒米、ひとごこちを100%使用した特別純米です。夏酒を買おうと思っていたところで、いかにも夏酒らしい見た目だったので何となくで購入しました。いわゆるパケ買いです。
ここで、使っている酒米について。ひとごこちは長野、山梨、栃木などで栽培される早生品種。美山錦に変わる長野県産酒造好適米を目指して開発。大粒で心白の発現率が高い眼状心白であり、高精白には向かないという印象ですが、今回の日本酒は精米歩合55%。結構磨いているな、といった印象です。味については淡麗な酒質になりやすいとか。
「冷酒でひんやりとお楽しみください」とのことなので、冷蔵庫で冷やした冷酒でいただきました。香りの第一印象はリンゴ。夏のイメージに合う甘酸っぱい爽やかな香り。検索してみたところ、小川酵母(協会10号酵母)を使っているようで、リンゴの香り、カプロン酸エチルで間違いなさそうです。
(ここのところ飲んだ酒がバナナやメロンの香りの酢酸イソアミルなどが多かったのか、自分がカプロン酸エチルと香りの区別ついていないのではないかと最近は疑心暗鬼になっておりましたが、これは一発で「リンゴ」とわかるくらいはっきりしていました。)
飲んだ感想としては、始めはほんのり甘く、その後にアルコール感で締まる後味。前回とはまた違った飲みやすさ。おすすめされていたように、冷やして飲むのが良さそうでした。夏らしく、ひんやりと冷やした酒でスッキリと飲むことができます。これぞ夏酒といったところでしょうか。
料理やつまみとしては、濃い料理よりは、シンプルな味、さっぱりとした味と合わせたいという印象です。夏酒とのことなので、季節の酒には季節の味を、というわけで夏野菜と飲むことが多かったです。畑で採れたてのキュウリやピーマン、ナスなどと一緒に(上の写真はピーマンで一杯@キッチン)。食事と一緒にでも、食後に軽くつまみながらでも、米を炊き忘れて食前につまんでもよく合います。季節の酒には季節の食べ物を、特定の地の酒にはその地の食べ物を、などといった考え方は、単純ながら理にかなっていると思っています。
参考サイト 菊の里酒造株式会社(HP)
https://www.daina-sake.net/index.html
↓は、大那のレギュラー商品です。上記のものは夏酒、季節限定となります。
大那 ( だいな ) 純米吟醸 那須産五百万石 720ml/ 栃木県 菊の里酒造 | ||||
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大那 ( だいな ) 超辛口純米 720ml/ 栃木県 菊の里酒造 | ||||
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