2021/04/18

【日本酒備忘録13】大洋盛 特別純米

今回は、オンライン新潟SAKE祭り2日目を見ながらの一本。 

(1日目に天領盃も飲んでおりますが、先にこちらから紹介。)

大洋盛 特別純米

製造者    大洋酒造株式会社

アルコール分 15度

精米歩合   60%

日本酒度   +5

酸度     1.3

原料米    五百万石等(米、米こうじ共に新潟県産) 

購入価格   クラファン返礼品/300 mL(定価506円税込)

今回は新潟県村上市の日本酒、大洋盛です。オンライン新潟SAKE祭りのクラウドファンディングにて、「和食コースペアリング」セットの返礼品の5本のうちの1本目です。大洋酒造は、米不足の戦後に村上市の14の蔵が(強制的に)合併した蔵で、14蔵の心(川)がひとつに集まる大海ということで「大洋酒造」「大洋盛」なのだとか。

今回飲んだのは大洋盛 特別純米です。ラベルも瓶もほぼすべて緑色です。地元産の酒米「五百万石」を主原料に、とことん"新潟"にこだわっているらしく、すべて新潟県産であり、新潟清酒産地呼称協会のマークも入っています。

以下はSAKE祭り中に少し飲み、オンラインイベント終了後にゆっくりと飲んだ際の感想となります。

今回は常温でいただきました。温度について蔵元のおすすめは、キンキンに冷やすのではなく、少し冷やした程度~ぬる燗が良いとのことです。香りは強くないものの、リンゴなどの果実味、酸味を感じるほのかにフルーティーな香り。飲んでみると、酸味と共に米の旨味が広がり、さわやかに消えていきます。日本酒度や酸度によるジャンルとしては淡麗辛口に分類されますが、フルーティーさや旨味も目立つため、いわゆる新潟の一般的な淡麗辛口とも少し違った味わいに感じられます。

蔵元おすすめのおつまみは、「鮭の酒びたし」。村上市は鮭、酒、人情(なさけ)の3さけの町です。塩を引いた鮭を陰干しして熟成させた塩引き鮭が有名で、何百匹も干されている様子の写真は圧巻でした(城下町らしく、鮭の腹を完全には開かず真ん中だけ繋ぎ残しておくことで「切腹させない」、尻尾を結んでつるすことで「首を吊らせない」らしいです)。そのような塩引き鮭を半年以上干して熟成したものを日本酒に浸したのが「鮭の酒びたし」となります(「地球上で1番日本酒に合うおつまみ」)。鮭の塩辛さを、淡麗辛口で洗い流してくれるのだとか。絶対うまい、と思うのですが食べたことがないので食べてみたいです。

個人的に飲んで欲しくなったおつまみは、チーズです(定番)。日本酒のほんのりとした香りを消さないために香りは強くないものを、それでいて旨味の強いもの、発酵食品などが相性良く感じました。「和食コースペアリング」セットの1本ですが、食中酒、和食と一緒にとこだわる必要はないかと思います。ワイングラスで飲んでも合いそうなので、チーズも合う・・・と思ったら丁度切らしていました(SAKE祭り1日目に完食)。仕方なく、即興で作ったオムレツ(味付けは塩のみ)でいただきました(ついでに、大洋盛はワイングラスにて)。

オムレツも美味しいんだけど、やっぱりチーズかな。というわけで、後日買い置きのチーズを補充します。

フルーティーで美味しい1本でした。今度飲むときは鮭の酒びたしと一緒に。


参考サイト 大洋酒造株式会社(HP)

https://www.taiyo-sake.co.jp/


大洋盛 特別純米 300ml
by カエレバ

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