代々泉 (カップ)
製造者 越つかの酒造株式会社
アルコール分 15~16度
購入価格 不明/180 mL
今回は新潟県阿賀野市の日本酒、代々泉です。越つかの酒造は、天明の初め(1781年頃)に酒造りを始めた伝統ある『塚野酒造』と、昭和62年(1987)から大吟醸酒や純米酒などの特定名称酒のみを高い技術で醸造してきた『越酒造』が平成8年(1996)に合併した酒蔵となります。現在は『塚野酒造』創業当時からの建物で、「家付き酵母」を使用して酒造りを行っているようです。
「家付き酵母」とは、酒蔵に住み着いている酵母のことを指します。現代では「協会7号」 に代表されるように、優秀な酵母を純粋培養して頒布されたことで全国的に日本酒のレベルが向上しました(ちなみに協会7号は宮坂醸造より、「真澄酵母」)。一方で越つかの酒造では、『塚野酒造』創業当時からの建物に住み着いた独自の酵母「塚野酵母」(広島醸造試験場にて「広島5号酵母」と命名)を使用し続けているようです。
今回飲んだのは普通酒、カップ酒となります。冷や(常温)で飲みました。香りは、華やかな主張はないものの、ほんのりと落ち着く、木のような香り?が感じられました。飲んでみると、飲み始めはほんのりとした甘味や旨味が感じられ、飲み込むタイミングで一気に程よい苦味が感じられます。キレがよくスッキリ飲めます。飲みやすく飽きの来ない、良い晩酌酒かと思います。
色々な料理に合わせられそうですが、個人的には刺身、白身魚と合わせてみたいと感じました。ただし家に刺身はなかったので、今回は中華風の炒め物とメンマを一緒にいただきました。普通酒なので気取る必要がなく、気軽に雑に飲んでもいいと思える晩酌酒としての良さかと思います。(そしてよく合う、うまい)
酵母が違うからでしょうか、どこか他の日本酒とは少し違うような香りや味に感じられましたプラシーボかも。家付き酵母として使い続けているのにも納得です。E.C.ハンセンにより酵母の純粋培養が確立されるさらに100年前から育んできた独自の酵母と考えると、ロマンを感じます。
次は他のグレードの酒も飲もうと思います。地元で消費されることが多く県外ではあまり見かけませんが、見つけたらぜひ試してみてください。
参考サイト OSAKEね!っと(越つかの酒造HP、オンラインショップ)
代々泉 1800ml | ||||
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